ASO対策とは、App Storeの検索で見つけてもらい、見つけてもらったあとにインストールしてもらうための一連の施策です。この2つは別の問題です。検索に出るかどうかはアプリ名・サブタイトル・キーワード欄で決まり、インストールされるかどうかはスクリーンショットとアイコンで決まります。多くのチームは前者だけを最適化して頭打ちになります。
以下は一般論ではなく、実際にApp Storeの上位に入っている3,983本のアプリが何をしているかのデータです。
キーワード欄はローカライズごとに100文字、カンマ区切りです。ここで文字数を無駄にしがちな点が3つあります。
逆に見落とされがちなのが、ローカライズを増やすとキーワード欄も増えるという点です。ほとんど翻訳しない言語を1つ追加するだけでも、そのストアフロント用の100文字が新たに索引されます。
Appleはランキングの計算式を公開していませんが、入力は概ね分かっています。まずテキストの関連性——アプリ名・サブタイトル・キーワード欄が、そもそもどの検索語の候補に入るかを決めます。ここに入っていなければ他の要素は関係ありません。
そのあとの順位は行動データで決まります。その検索語経由のインストール速度、検索結果でのタップ率、インストール後の継続率、評価の数と平均です。ここから重要な帰結が出ます——タップ率は順位の要因でもある。つまりスクリーンショットの改善はASO対策そのものです。掲載画像を良くして検索結果からのタップが増えれば、そのタップを生んだ順位自体が上がります。
App Storeは端末サイズごと・ローカライズごとに最大10枚を受け付けます。ただし上位アプリのスクリーンショット枚数の中央値は7枚で、10枚すべてを使っているのは14%だけです。枚数は競争条件ではありません。
理由は単純で、検索結果でタップ前に見えるのは最初の2〜3枚だけだからです。4枚目以降はすでに興味を持った人向けです。キャプションは機能ではなく便益を、5〜7語程度で。実際のUIをデバイスフレームに入れる——抽象的な装飾画像は一貫して成績が悪いという結果が出ています。
上位アプリの44%が、英語1セットではなくローカライズされたスクリーンショットを出しています。対応しているアプリの言語数の中央値は7言語です。
⚠️ ただしこの数字は「ローカライズすれば売上が上がる」という意味ではありません。因果はむしろ逆で、9言語に対応しているアプリは、9言語分のサポートと価格設定を用意できるだけの規模がすでにあったアプリです。安く効くのはキーワード欄のほうで、高くつくのは多くのチームが省略する部分——キャプションだけでなく画面の中身(通貨、日付、先頭に出す機能)のローカライズです。
Product Page Optimization(PPO)を使うと、新しいスクリーンショットのセットを現在のページと実際のストア流入で比較できます。無料で、実データで、結果に信頼区間が付きます。注意点は一度に1つだけ変えること。キャプション・順序・背景を同時に変えると「そのまとまりが勝った」ことしか分からず、知りたかった「どれが効いたか」は分かりません。